
文字の成り立ち 【櫛:形声】声符は節。
くしの日 日付は「く(9)し(4)」と読む語呂合わせから。
くしについて 櫛の歴史は古く、歯を備えた櫛は古代エジプトで既に広く使用されていたと考えられている。日本においては、縄文時代早期(約7000年前)のものとみられる木製櫛が佐賀市の東名遺跡から出土している。櫛は時代と共に髪飾りや装飾品としての役割も大きくなり、江戸時代には多様な髪型が生まれたことで、形状や美しさもより高度なものへと発達した。櫛には、髪に挿すことで魔除けや霊力を授かるという呪術的な意味も込められていたと考えられているので、日本神話に登場するクシナダヒメのお話しも興味深い。