
文字の成り立ち【油:形声】声符は由。油は、ひょうたんの熟した実が溶けて油のようになったもの。由のもとの形は卣(ゆう=ひょうたんの実が熟して中が空っぽになった形)と思われる。
油の日 日付は、859年(貞観元年)8月23日に清和天皇の勅命により九州にあった宇佐八幡宮が大山崎に遷宮されたことから。
離宮八幡宮は「長木(ながき)」という「てこ」を応用した荏胡麻の種子から油を搾る道具を発明し、これが企業規模の搾油の始まりとされることから日本の製油発祥の地と言われる。
遷宮された大山崎には嵯峨天皇の離宮があったため離宮八幡宮と呼ばれるようになった。離宮八幡宮は朝廷より「油祖」の名を賜り、油の専売特許を持ち栄えていった。諸国の油商人は離宮八幡宮の許状無しには油を扱うことはできなかった。現在では「油の神様」として親しまれている。